2012年11月28日水曜日

ミャンマー旅行で役に立つ情報(2012年11月現在)

前回のミャンマービザ取得方法についての記事が、なぜかにほんブログ村の海外旅行カテゴリランキングで、数日間1位を取ってしまいました。
読んでいただいた皆さん有り難うございます、と申し上げると同時に、ミャンマー旅行に関心を持たれている方が沢山いらっしゃるのだと改めて驚きました。
というわけで、今回はミャンマー入国後に役に立つ情報について報告したいと思います。

ATMでお金を降ろす

ミャンマーを旅行する際の最大の懸案事項は、ミャンマーでは、基本的に外国人はATMで現金を降ろせないということです。
実は、ミャンマーの銀行は国際クレジットカードのシステムと連携していない為、VisaだろうとMasterCardだろうとATMで使用できないのです。

従って、ミャンマーに向かう前に、現金を大量に用意しておく必要がありますが、もし、現金を持たずにミャンマーに向かうとどうなるか。
これは、一言で言って帰国できなくなるかもしれません。
なぜなら、クレジットカードが使用できないので、飛行機のチケットを買う時でさえ、現金で支払わなければならないからです(2012年11月現在、例えばミャンマーの航空会社のHPで飛行機のチケットを予約したとしても、支払い画面などは出てこないはずです。予約を受け付けましたというメールしか帰ってきません。チェックインする時に現金を払うしかないのです)。
つまり、行き帰りの飛行機代に加え、現地でのホテル代や食費なども全て含めた額の現金を用意しておかないと、後々大変な目に遭うことになります。

ただし、2012年11月現在、ヤンゴン市内に限っては、MasterCardを使用してキャッシングが出来るATMが幾つか登場し、外国人でも現金が調達出来るようになりました。
2012年11月15日、ヤンゴンのCo-Operative Bank(CBBank)が、ミャンマーで初めてMasterCardでのキャッシングサービスを始めました。この銀行のATMを使用すれば、一日に最大で、MasterCardで300,000チャット×3の計900,000チャットを入手することができます。
ヤンゴン市内のCBBankのATMの位置は以下のとおりです(市内でもう一箇所、MasterCardのマークのついたCBBankのATMを目撃しましたので、もしかすれば市内のCBBankのATMは全て対応したのかもしれません)。


ここのATMを使用する上で、他の国のATMと違うところは特にありませんが、このATMの周囲には闇両替商などが常時たむろっていることに注意する必要があります。
ATMでキャッシングをするという行為自体が珍しいのか、私がお金を降ろした時、10人近くの男たちが背後から私がキャッシングしている様子をじっと見つめた後、頼んでもいないのにチャットをドルに両替しようと迫って来ました。
こうした闇両替商にお金を騙し取られたという話も聞きますので、声を掛けられても応じないのが懸命です。
このATMは24時間営業ですので、夜間、彼らが引き上げた後にお金を降ろしに行くのもよいでしょう。銀行のガードマンはATMのすぐ近くで常に見張っているので、お金を降ろして強盗に襲われるというようなことはないはずです。

ミャンマーでの通貨事情について

ミャンマーで流通している貨幣は、ミャンマー・チャットとアメリカ・ドルです。
以前はチャットの公式為替レートが非現実的で、公式レートと闇レートの二通りが存在するほど、チャットが信用されておらず、そのかわりにドルを使っていたようです。
最近は二重レートが廃止され、比較的現実的なレートになったそうですが、チャットも街のあちこちで普通に使われています。

さて、昔の旅行ブログや本などで、「どこでもドルが通用するので、ドルさえ持っていれば不便はしない」という記述をしているものがあったと聞いていますが、2012年11月現在、ドルは町中であまり通用しません
ヤンゴンではドルを受け取ってくれる人もたまにいますが、バガンのような田舎ともなるとドルを受け取ってくれる人はほとんどいません。
逆にドルを使わなければならないのは空港で、航空券のチケットやエアポートタクシーの類はドル払いとなっています。一方、一般生活の中ではチャットが主流なので、航空券の料金はドルで、それ以外はチャットで用意すべきです。
今は二通りの通貨を使わなければならずに不便ですが、将来的にはおそらくチャットだけでよくなるでしょう。
カンボジア・リエルのように、自国通貨が買い物をした後にもらえるおまけチケットレベルの扱いを受けている国(ATMでもドルが当たり前のように出てくる)に比べれば、ずっとマシだと思います。

バガンでの円の両替について

2012年11月現在、ミャンマーでは、円はほとんど両替できません。ミャンマーで通用するのは、チャット、米ドル、ユーロ、そしてなぜかシンガポール・ドルだけです。円はどこに行ってもなかなか受け付けてもらえません。円は出発前にドルに変えておいたほうが望ましいでしょう。

さて、ミャンマー中部にある遺跡の街・バガンは、アンコール・ワット、インドネシアのボロブドゥールに並ぶ超弩級の仏教遺跡群であり、日本人や欧米人もしばしばバガンを訪問しています。

ヤンゴンのように、最低限の現金入手法がある場所はともかく、地方都市に行くと完全にそうした手段もなくなります。
(私自身のことですが、)バガンに向かったものの、バガンでチャットがなくなってしまい、「どうしても手持ちの円からチャットに両替したい」ということがあるかもしれません。
むろん、普通の両替所で円をチャットに両替してくれる場所はほとんどありませんが、バガンのゲストハウスのオーナー夫人から、一箇所だけ円をチャットに両替して貰える場所を教えていただきましたので、こちらでご紹介しておきます。

大きな地図で見る

ニューバガンのメインストリート、Kayay St.の、ストゥーパが中央にあるロータリーの付近に、Duwun Motelというモーテルがあります。そのモーテルから、ストゥーパの方角に進むと、左手にネットカフェと食堂らしい店があるので、その店の角を左に曲がって少し歩くと、右手に看板も何もない、小さな商店のような店があります。
私が行った時は奥さんとその娘さんの二人が店番をされていました。そこで両替を依頼することができます。

レートは2012年11月現在で1万円=90,000チャットでした。同じく最近バガンに行かれたこちらのサイトの方は、「1万円=75,000チャット」と仰っておられるので、それに比べれば遥かによいレートのはずですので、バガンで両替をしたい方は、ぜひ試してみてください(ただし、私の時は近所の知り合いの人に頼まれたので、良いレートで引き受けてくれたという可能性もあります。実際に行ってもっと低いレートだったとしても責任は取れませんのでご注意を!)。

それでは、よいミャンマーの旅を!

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